とあるワイン会における心象風景 その5 第四ラウンド (リヴェンジ 白 ブラインド)
2008年 09月 24日
フッフッフ。
瀕死の状態から、復活のための光明が。。。。
まさか、とは思ってはいたのですが、実は念のために隠し球を持ってきていました。白のコルシャル(Corton Charlemagne)の状態がもしかしたら悪いかもしれない、と考えて、家を出る直前に一本保険を持ってくることを思いついたのです。同じヴィンテージ、1993のワインです。
まさか出すことになるとは思っていませんでしたが。
でも、このワイン、皆に気に入ってもらえるかなあ。。。。
そこで私
「皆さん、今回、折角Nさんの復帰祝いにお集り頂きましたのに、あのようなワインを出してしまって申し訳ございませんでした。深くお詫び申し上げます。
ですが、実は、こういう事態もあろうかと、保険を用意しておりました。それを飲んでみてください」
という訳で、新たに私の鞄から一本持ち出してきました。回りは銀紙で包んであるので、銘柄はわかりません。
とりあえず、大急ぎで軽く冷やして、皆さんに提供です。
^^; ^^; ^^; ^^; ^^; ^^; ^^;
やはり、先ほどの白が酷過ぎたのでしょう。
こちらは、皆さんから絶賛して頂きました。
酸がキリっとしていて、いいね。
やはり美味しいわあ。。。白はこうでなくちゃ。(やはり!?、そりゃそうだよなあ・苦笑)
など、など、です。
うーん、最初のが劣化ワインだったのが、逆に幸いしたか。。。。
さて、ここでお決まりのブラインド当てです。
私 「さて、皆さんこれはどこのどんな品種でしょうか?」
さすがに皆さんツワモノです。
全員が
「ブルゴーニュの白で、もちろん品種はシャルドネ」
全く迷うことなく、簡単に当ててきます。
まあ、そこまではこちらも織り込み済み。
私 「じゃあ、このワインを産生する村を当ててください」
ここからは、やや難しい。
しかし、一人だけ当てました。
N女史です。
ニコニコと、「ムルソー」
う〜ん、流石です。正解。
ミネラルとかふくよかさでわかったのでしょうか?
彼女が当てるときは、いつも何らかの根拠があるのです。
でも、その他の二人は外して下さった訳で、出題者の私の面目は半分保たれました。
そうそう、当てられてばっかりでもねえ。。。
このラウンド、ちょっと挽回です。
ヴィンテージは、1993でした。皆さん近いところまでは当てましたが、ドンピシャとはいかなかったようです。
流石に、田崎真也さんなんかじゃないと、難しいですよね。
最後の挑戦状です。
私 「造り手を当てて下さい。皆さんが知っている、聞いたことのある造り手のはずです。」
そしたら青年実業家のL氏、
「う〜ん、この美味しさからすると相当の造り手であることは間違いないけれども、まさか保険のワインで、コシュ=デュリ(Coche=Dury)やコント・ラフォン(Comtes Lafon)といったスーパースターを持ってくることはないだろうし。でも、そんな感じなんだけれども、さて誰だろう???」
と真剣に悩んでおられます。
いや〜、流石、さすがすぎます。L氏。
今日、再び驚かされました。
実は、このワインの造り手はCoche=Duryだったのです。
ワインはMeursault (ムルソー)の村名ワインでした。
村名ワインというのは、その村の一級畑や特級畑ではない普通の畑のぶどうから造られたワインのことです。ちなみに、ムルソー村には特級畑はありません。(でも、実力的には特級に匹敵する畑は沢山あります。)
村名ワインですから、普通であれば、ちょっと良いワインくらいなんですけれども、Coche=Duryさんの神の手にかかると、信じられないくらいな高貴な、上品な、それでいて力強い、極上の味わいになるのです。
まあ、そんな味わいであって欲しい、と私も願っていたのですが、実際にその通り素晴らしい味わいでした。1993というと、さほど良い年ではないはずなんですが、神の手にかかると、どうやらそんなことは関係ないようです。
という訳で、ブラインドは、村に関してはN女史に、造り手に関してはL氏に半ば当てられてしまいました。
とはいえ、このワインが予想以上に好評を博したので(恐らくその前の劣化ワインとのコントラストが効いたのでしょう・笑)、このラウンドは私がポイントを取ったと言えるでしょう。
まだまだL氏の方がリードはしていますが、挽回の糸口は掴めたかな。
女性陣の視線も、ちょっとは取り返せたかも^^;。
瀕死の状態から、復活のための光明が。。。。
まさか、とは思ってはいたのですが、実は念のために隠し球を持ってきていました。白のコルシャル(Corton Charlemagne)の状態がもしかしたら悪いかもしれない、と考えて、家を出る直前に一本保険を持ってくることを思いついたのです。同じヴィンテージ、1993のワインです。
まさか出すことになるとは思っていませんでしたが。
でも、このワイン、皆に気に入ってもらえるかなあ。。。。
そこで私
「皆さん、今回、折角Nさんの復帰祝いにお集り頂きましたのに、あのようなワインを出してしまって申し訳ございませんでした。深くお詫び申し上げます。
ですが、実は、こういう事態もあろうかと、保険を用意しておりました。それを飲んでみてください」
という訳で、新たに私の鞄から一本持ち出してきました。回りは銀紙で包んであるので、銘柄はわかりません。
とりあえず、大急ぎで軽く冷やして、皆さんに提供です。
^^; ^^; ^^; ^^; ^^; ^^; ^^;
やはり、先ほどの白が酷過ぎたのでしょう。
こちらは、皆さんから絶賛して頂きました。
酸がキリっとしていて、いいね。
やはり美味しいわあ。。。白はこうでなくちゃ。(やはり!?、そりゃそうだよなあ・苦笑)
など、など、です。
うーん、最初のが劣化ワインだったのが、逆に幸いしたか。。。。
さて、ここでお決まりのブラインド当てです。
私 「さて、皆さんこれはどこのどんな品種でしょうか?」
さすがに皆さんツワモノです。
全員が
「ブルゴーニュの白で、もちろん品種はシャルドネ」
全く迷うことなく、簡単に当ててきます。
まあ、そこまではこちらも織り込み済み。
私 「じゃあ、このワインを産生する村を当ててください」
ここからは、やや難しい。
しかし、一人だけ当てました。
N女史です。
ニコニコと、「ムルソー」
う〜ん、流石です。正解。
ミネラルとかふくよかさでわかったのでしょうか?
彼女が当てるときは、いつも何らかの根拠があるのです。
でも、その他の二人は外して下さった訳で、出題者の私の面目は半分保たれました。
そうそう、当てられてばっかりでもねえ。。。
このラウンド、ちょっと挽回です。
ヴィンテージは、1993でした。皆さん近いところまでは当てましたが、ドンピシャとはいかなかったようです。
流石に、田崎真也さんなんかじゃないと、難しいですよね。
最後の挑戦状です。
私 「造り手を当てて下さい。皆さんが知っている、聞いたことのある造り手のはずです。」
そしたら青年実業家のL氏、
「う〜ん、この美味しさからすると相当の造り手であることは間違いないけれども、まさか保険のワインで、コシュ=デュリ(Coche=Dury)やコント・ラフォン(Comtes Lafon)といったスーパースターを持ってくることはないだろうし。でも、そんな感じなんだけれども、さて誰だろう???」
と真剣に悩んでおられます。
いや〜、流石、さすがすぎます。L氏。
今日、再び驚かされました。
実は、このワインの造り手はCoche=Duryだったのです。
ワインはMeursault (ムルソー)の村名ワインでした。
村名ワインというのは、その村の一級畑や特級畑ではない普通の畑のぶどうから造られたワインのことです。ちなみに、ムルソー村には特級畑はありません。(でも、実力的には特級に匹敵する畑は沢山あります。)
村名ワインですから、普通であれば、ちょっと良いワインくらいなんですけれども、Coche=Duryさんの神の手にかかると、信じられないくらいな高貴な、上品な、それでいて力強い、極上の味わいになるのです。
まあ、そんな味わいであって欲しい、と私も願っていたのですが、実際にその通り素晴らしい味わいでした。1993というと、さほど良い年ではないはずなんですが、神の手にかかると、どうやらそんなことは関係ないようです。
という訳で、ブラインドは、村に関してはN女史に、造り手に関してはL氏に半ば当てられてしまいました。
とはいえ、このワインが予想以上に好評を博したので(恐らくその前の劣化ワインとのコントラストが効いたのでしょう・笑)、このラウンドは私がポイントを取ったと言えるでしょう。
まだまだL氏の方がリードはしていますが、挽回の糸口は掴めたかな。
女性陣の視線も、ちょっとは取り返せたかも^^;。
by MusignyBlanc
| 2008-09-24 19:25
| ワイン