MusignyBlancがつれづれなるままに書きなぐる備忘録


by MusignyBlanc
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今回も、ワインクラスの後の自主勉強会のお話です。
前回書いた、誕生日を祝って頂いた時の次の週ですね。開催場所は、我々のホームグラウンドのレストランTです。

参加メンバーは15名。かなり盛況でした。

ワインリストは以下の通り。いくつかは、ブラインドで提供されました。

1 Vanier-Fanniere Brut-Zero Grand Cru NV
2 Chateauneuf-du-Pape (Senechaux) 2007
珍しい、ヌフデュパプの白でした。美味しかった。。。

3 Saint-Veran (Valanges) 2007
ブラインドでしたが、全く当たらず。

4 Crozes Hemitage (Paul Jaboulet, Domaine de Thalabert) 2005
シラーかな?、と一応、品種は正解。

5 Bourgueil Les Vingt Lieux dits (Pel Air) 2005
カベルネ・フランでしたが、当然のごとく不正解。カベルネ・ソーヴィニヨンやメルロならばまだしも、カベルネ・フランを当てるのは今のMusingyBlancには不可能です。でも、周りの2、3人は「カベルネ・ソーヴィニヨンに近いけれども、少し違うから、カベルネ・フラン?」とか言っていました。。。。
どんどん差を付けられています(汗)。

6 Ego L’Avail Vin de Pays des Cotes Catalanes 2005
7 Barbaresco (Fratelli Levis) 2004
このバルバレスコも品種を外しました。(恥ずい。)

8 Silver aw Cvienna Khao Yai Shiraz 2002
これ、タイのワインです。最初は、熟成した、あたかも枯れた感じのワインで、MusigyBlancの好みの味わいでした。でも、時間が経過してくると、だんだん鼻につくしつこい臭いへと変化してきて、味わいもちょっとバタついてきました。飲み続けるのはちょっと厳しい感じ。
そうは言っても、タイワインは初めてで、貴重な体験でした。将来的にまたタイワインを飲むことがあるかもしれません。今日の味わいは忘れそうもないので、その時にまた比べるのも楽しいでしょう。

9 Vina Ardanza la Rioja Alta Riserva 2000
リオハはいいねえ。MusibnyBlancはブルゴーニュ好きですが、リオハもかなり好きだと思います。

10 Chateauneuf-du-Pape (Dieux Delegraphe) ヴィテージ漏れ
11 Charmes Chambertin (Camus) 2001
このカミュ。何故か安いんですよね。ネットでも、安い。特級畑なのに、何故なんでしょうか?。なかなか良い造り手であるはずなのに。
味も、期待通りの美味しい味わいでしたよ。

12 La Dame de Malescot 1997
最後はボルドー格付けワインのセカンドでした。1997は弱いヴィンテージなので、ちょうど良い熟成具合でした。

とりあえず、ここまで飲んだところで、そろそろ終電なのでお開きです。
ですが、有志は残ってまだまだ会は続きます。
MusingyBlancは終電で帰るつもりだったのですが、結局そのまま居座ることに。。(いつものパターンです・汗)。

これまでのワインは全て持ち寄りでしたが、以下はお店で注文しました。
13 Chateau de Seguin 1995 (マグナムボトル)
14 Apollonia 2006 赤
15 Apollonia 2006 白

この日は、我々とは別のクラスから一人の参加者があり、その方がまたなかなか過激な(下ネタ系?・笑)発言者だったために、この延長戦は、いつもとは一味違う、異様な盛り上がり方でした。それでついつい長居をしてしまって、午前3時くらいまで飲むことに・・・・(汗)。
まあ、最近の自主勉強会は、いつも翌日が休みなので、問題はありませんでしたが。。。
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by MusignyBlanc | 2009-06-30 23:54 | ワイン

サプライズ パーティー

先日、とても嬉しいワイン会がありました。
とはいっても、いつものように通常のワインクラスの後の自主勉強会です。

今回は初めて行くお店でした。レストラン兼バーの中の壁際にはズラっとワインが並べてあって、そこから好きなワインを買うことができ、またその場で飲むことができる、というシステムです。参加メンバーは全部で9人。すべて気が置けない良き友人達です。

MusignyBlancは一番真ん中の席に着席。

最初のスパークリングがまず配られました。。。。

Xenius Brut NV (CAVA)

そしたら、突然MusignyBlancの前に大きな皿が。。。そこには沢山のケーキやスイーツが載っていました。。。。

あれ??、皆の前にはないぞ。。。なんで?

と思っていたら、突然皆さんから、

「お誕生日、おめでとうございま〜す!」

の合唱が。。。。

はて??。としばらく呆然とした後、ようやく事態を理解しました。
そうです、正確に言うとこの2日前に私の誕生日だったのですが、この日、皆さんで私の誕生日を祝って下さろうと企画されていたんですよ。。。。

そして、レストランの中ではありますが、ロウソクに火をつけて、ハッピバースデートゥーユー、って皆で歌ってくださいました(少しは恥ずかしかったけど)

いや〜、この歳になってくると、誕生日を迎えること自体はそんなに嬉しいものでもないのですが、でもこうやって友人達が祝って下さると、本当に嬉しかったですね。自分は幸せものだなあ、と感激しちゃいました。。

友人の一人は、ワインの香りの表現に使う様々な香辛料や葉っぱや果実、あるいは色の表現に使う石などの本物を小袋に分けて入れた、手作りの匂い学習キットをプレゼントして下さったりして。。。。

ホントに、皆さん、ありがとうございました。。。。

@@@@@@@@@@@@

さてワインですが、幹事がここのお店のソムリエールさんにお願いして、次のの3本はブラインドで提供して頂きました。

Sauvignon Blanc (Pepperwood Grove) 2006
これもなあ。。。そうかもとは思ったけれども、でも品種を当てられなかったです。。。でも、僕以外は、3分の2は当てていたなあ。。

Chinon Les Bernieres 2006
これはカベルネ・フラン。。。。カベルネ・ソーヴィニヨンではないとは思ったけど、確信は無い。メルロでもなさそうだけど。。。。良くわからない。。。
そうしたら、2、3人がカベルネ・フランかも、って当てていた。。。みんな凄いっす。

Les Vieux Clos (Nicola Jolly) 2005
これ、ビオの教祖、ニコラ・ジョリーのワインで、品種はシュナン・ブランでした。これはみんな外していましたね。でも、微発泡という訳ではないんだけど、少し酸がシュワシュワと口中ではじける感じがしていて、数ヶ月前にニコラジョリーをワインバーで飲んでいたことを考えると、当てなければいけなかったのになぁ。。。。

というわけで、ブラインドによる品種当ては全滅でした。な、情けない。
でも、この日は皆に祝ってもらって有頂天でしたから、落ち込んだりはしませんでしたけどね^^;。

その次のワインは・・・・

Ch. Latour Martillac (Pessac Leognan) ヴィンテージ記録漏れ

これを味わっていた時くらいのことでした。
皆さん、今日は私のお祝いだから、ワインも料理もおごりです、なんておっしゃいました。。。
あ、ありがたいけど、なんか申し訳ない。。。。

それじゃあ、僕が一本ワインを選んで、皆さんに飲んで頂こう、とレストラン内を巡って、ワインを見回します。

MusignyBlancの好みからいって、当然ブルゴーニュ、といことで、ブルゴーニュの棚を物色。。。。
う〜ん、嘗め回すように見渡すんだけど、でも心を動かされるようなブルゴーニュは残念ながら一つもない。。。。困った。。。

そして、隣のボルドーの棚へと移動。
すると、サンテミリオンのシンデレラワインChateau de Valandraud(ヴァランドロ−)のセカンドが置いてあったので、これをチョイス。。。

Virginie de Valandraud
恥ずかしいことに、ヴィンテージを記録するのを忘れちゃいました。でも、セカンドとはいえ、十分に、いや相当に美味しかったです。右岸を堪能できましたよ。



Champagnola Recioto Della Valpolicella Classico Recioto 2005
最後はレチョートで締めました。。。

この日は、異様に盛り上がったので(まあ、MusignyBlancも有頂天になっていましたし)、結局お開きになったのは午前2、3時くらいだったような気がします・笑。

ずっと記憶に残るであろう、心温まる、嬉しいパーティーでした。
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by MusignyBlanc | 2009-06-29 23:28 | ワイン
少し前のことになりますが、最近お知り合いになった友人のお宅に招かれて、ワインをごちそうになりました。

都会の中心にそびえる高層ビルのマンションだったのですが。。。。
そこはまさに別世界で、完全に日常と隔離された空間でした。なかなかできない体験をさせて頂きましたね。


まず、その高層ビルの地下一階にある入り口から入りました。自動ドアが開くと、宇宙戦艦に入って行くかのような未来的な薄暗い通路が続きます。暗いんですけど、足元灯によって行き先がわかる、みたいな。。。すると、その先にはまた自動ドアが。。。でも、どうやっても開かない。そこで、薄暗い空間をいろいろ探していると、壁の一部がちょっと周りと違う。そこに近づいて手をかざすと、ボワっとモニターが浮かび上がってきた。。。。「おおっ!!」。。。田舎者としての、文明に対する純粋な驚きです。。。。そこのテンキーを押すと、「いらっしゃいませ」というホストの声と一緒に、前方の自動ドアが開いた。。。。

まず、第一関門突破です。
MusignyBlancとしては、完全にアウエイに来ている気分。。。ここはセレブな皆さんが日常的に出入りしている場所なのだろうから、自分もさもセレブであるように(田舎者と見抜かれないように)、オドオドしてはいけない、、、ローマに入ったらローマの法に従えだと、ことわざを間違った意味で使うくらい内心は動転しながらも、奥へと進みます。

すると、エレベーターが見えました。やはり未来的な雰囲気のエレベーターです。このビルは40階くらいはありますから、さぞや、と思ったら、そのエレベーターは13階まで。。。。とりあえず、13階まで登ります。

すると、そこには広〜い、ロビーの様な空間と、さらにガラス越しには広い庭園が広がっていました。。。。

「なに?。13階なのに広い庭があるのか??」

あたかも地上階にいるような錯覚さえ覚えます。さて、このロビーのような空間、広過ぎてどこに向かえばよいのか。。。。。と思っていたら、向こうにホテルのフロントのようなカウンターがあって、きれいなお姉さんが二人座っています。。。。

でも、ここはホテルじゃないんだから、あそこのおねえさんに「チェックインお願いします」っていう訳でもないだろうしなぁ。。。。

で、キョロキョロしていると、挙動不審と思われたのか

「何かご用ですか?

と聞かれてしまった。。。。
やはり、ここの住人、つまり、セレブの一員、とは全く見えなかったんだろうなあ。。。さすがに、地が出る、ってやつか。。。

でも、お姉さんは優しく、そちらのドアで訪問先を呼び出して、先へお進み下さい、と言って下さいました。

ドアの前には、またボワっと浮き上がるモニターがありました。そこで、友人宅の部屋番号を入力して、自動ドアを開けて頂きます。先へと進むと、さらに未来的なエレベーターが三台。。。。。

そのエレベーターに乗って、19階で降りると、そこにはシックな色調の廊下が続いてます。やはり外国の高級なホテルのようです。すると遠くから友人の声が。。。。そしてようやく友人宅へと辿り着きました。。。。


そしてまた、そのマンションが広い、広い。。。。こんな都会のど真ん中なのに、こんなに広いマンションがあるんだ、と驚きました。トイレ付きのバスルームが二つ、そしてトイレだけがさらに一つ。広い部屋がいくつもあって、外には広いベランダがあり、眼下には小さくなった人々が、向こう側には高層ビル群が、見えます。。。ここに来るまでにいくつもの関門を通過してきたので、もうこのビルの外の喧噪をすっかり忘れて、まさに別世界へと来たような気分でした。

@@@@@@@@@@@@@@

まあ、書き出すときりがないので、このへんで。。。。

飲んだワインは以下の通りです。。。。(大部分は、ホストの友人が提供して下さいました。感謝感謝、です。。。)

Vosne-Romanee Les Jachees (Bizot) ヴィンテージ漏れ
ビオのフレッシュで果実味のある味わい。

Volnay 1er Cru Santenotts-du-Millieu (Comtes Lafon) 2004
このワインは、ホストのお気に入りのワイン。ラフォンと言えば、普通は白なんですが、これもなかなか。最初は少し内向的でしたが、後からどんどん開いてきて、皆さんにも好評でした。

Chambolle Musigny 1er Cru Les Charmes (Ponsot) 2004
どれもこれもとても美味しかったですが、MusignyBlanc的には、ポンソに一番感動しました。
もちろん、シャンボール・ミュジニーらしいチャーミングさも感じられましたが、ポンソらしく、フルーティで果実味が一杯で、それでいてタンニンもしっかりと残り、味わいにも凝縮感がありました。

Mazis Chambertin (Lou Dumont) 2006
ルー・デュモンのマジ・シャンベルタンは、MusignyBlancがオークションで格安で仕入れたものです。オークションだったので、品質は大丈夫か?、と少し心配していましたが、全く問題なく健全でした。しっかりと、ブルゴーニュ特級の味わいでした。東西文化の融合、という意味合いも込めて、この日に持参したのですが、喜んで頂けたでしょうか?。

Savigny Lavieres 1er Cru (Tollot Beaut) 1999
トロ・ボーはコート・ド・ボーヌの優れた造り手です。赤も白も造っています。(個人的には、コルトン・シャルルマーニュが好きだったりします。)このサヴィーニ・レ・ボーヌの一級も、可憐で素敵な味わいでした。

Nuits-Saint-Georges 1er Cru (Confuron-Cotetidot) 2003
コンフュロン・コトティドというと、15−20年前くらいに一世を風靡した醸造コンサルタントのギアッカの指導を受けていたという印象があって、タンニンがギシギシの強いワインかと思っていたのですが、このニュイサンジョルジュはそんなことはなくて、優しい優雅な味わいでした。ギアッカは、その後追われるようにしてブルゴーニュを去ったのですが、それと共にこの造り手も造り方を大きく変えたのでしょうね。(MusignyBlancはあまり若いワインを飲まないので、全然フォローしていなかったんですよ・汗)

Vosne-Romanee 1er Cru Suchots (Francois Lamarche)
これも、なかなか優しい味わいでした。ですが、かなり酔って来ていたので、そろそろ記憶が怪しい。。。ヴィンテージも記録するのを忘れていたし。。。



いやぁ。。。。。
いろんな意味で、とても貴重な体験をさせて頂いた夜でした。。。
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by MusignyBlanc | 2009-06-28 00:56 | ワイン
はてさて、これからしばらくは、最近飲んだワインをアップしていこうかと思います。
たくさん溜まっているので、あまり感想はつけられないとは思いますが。。。


以下は、だいぶ前に神が降臨した時に飲んだワインです。神の奇跡の衝撃が大きすぎて、あのシャブリ以外のワインを記載し忘れていましたから^^。

Vosne-Romanee Aux Champs Perdrix (Pascal Chevgny) 1990
Pommard Grand Epenouts (Comte Armand) 1992

どちらも、いい具合にこなれて、ブルゴーニュの古酒としての美味しさは十分あったのですが、でもその中にある力強さというか主張はあまり感じられないワインでした。まあ、値段はそれなりに手頃でしたし、高価なグランクリュとかと比べてはいけないんですけどもね。
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by MusignyBlanc | 2009-06-27 17:50
このブログでは、これまで飲んできたワインや飲んでみたいワインなど、ワインの話題が最も多くなっています。やはり、仕事を別にすれば(別にしなくても?)、MusignyBlancにとっての現在の一番の関心事は「ワイン」ということになるからでしょう。

なぜワインにこれほど関心があるのか?。

それは、ワインの香りや味わい、といった実質的な美味しさもさることながら、その優れたワインを生み出す天候・土地・人、すなわち「天地人」にドラマがあるからにほかなりません。とりわけ、MusingyBlancはその中でも「人」に関心があります。

しかしながら、これって高校生くらいまでの自分を振り返ってみると、ちょっと不思議な気もします。中学・高校時代は、「天文ヲタク」だったと以前書いたこともありますが、その当時はおおよそ「人の成せる業」には関心がありませんでしたから。。。

そこで、ちょっと過去を振り返ってみて、自分の考え方・嗜好がどのように変わってきたのか、整理してみようかと思います。

@@@@@@@@@@@@@@

上にも書きましたが、かつては天文オタクでした。

望遠鏡で、数十、数百光年先の星々、あるいは数百万年光年むこうにある星雲をいつも眺めていたのですが、そうするとどうしても、自分を含めた人間という存在のちっぽけさを、痛感させられます。

例えば有名なアンドロメダ星雲を眺めていると

「あ〜、今見ている光は200万円前にあちらを出たものなんだなあ。そのくらい過去を見ているのか。。。。あのような島宇宙は、それこそ無数にこの宇宙に散らばっている。この広大無辺な宇宙の中で、たまたま銀河系という一つの島宇宙の中の、1000億個の恒星系の中の一つである太陽系の、8つの惑星のうちの一つである地球の上に生まれただけの人間は、なんと矮小な存在なんだろうか!」

と思ってしまうわけです。

そうすると、その矮小な人間が織りなす、芸術、歴史、経済、文学、政治、などはやはり取る足らないものであると感じてしまう。それに対して、物理、天文、化学などの諸法則は人間がいようがいまいが存在しているものだから、より「普遍的」であり、一段高いところにあるものだ、という偏見を持っていたような気がします。(この理屈は、私は今となっては完全に否定していますが、それについてはいずれ述べると思います。)

それで、高校時代は理系的なものは好きでしたが、およそ文系的なものには関心がありませんでした。。。(少し不思議なのは、クラッシックを中心に音楽は好きでしたし、人間の作り上げたものであるはずの数学も大好きではあったんですよね。ただ当時は、数学が「人間が創り上げたもの」とは考えていなかったような気がします。)


そんな高校時代を過ごしたMusignyBlancも大学生になります。
そして大学二年の夏休み。当時はそれなりにフランス語を学んでいましたし(今ではすっかり忘れてしまいましたが)、今でもテレビに出てくる玉村豊男氏の「パリ旅の雑学ノート」というエッセイを読んでパリに対する淡いあこがれのようなものを抱いていたこともあって(←ここは文系的なものに関心が無い、というのと矛盾はありますね・苦笑)、パリに2、3週間滞在しました。

折角訪れたのですから、名所も巡りました。ルーヴル美術館などにも行きましたが、時間に余裕があったので、その他いろいろな美術館・博物館を訪れました。

そのうちの一つに、「印象派美術館」というのがあったのです。その美術館はもう今は無くなってしまいました。ルーヴル美術館の敷地内には、現在でもオランジェリー美術館という、モネの睡蓮が8の字型に飾られた有名な美術館があるのですが、そこと対称な位置にあった美術館です。この美術館には、19世紀末から20世紀初めにかけてのモネ、マネ、ルノワールなどの印象派の絵画が集められていました。小さいけれども、本当に優れた作品が飾られていましたが、今ではそのほとんどはオルセー美術館へと移されています。(私が訪れた時には、まだオルセー美術館ができてはいませんでした。)

当時私は、上記の理由で芸術や絵画にはほとんど興味がありませんでした。でも、折角有名なパリにいるのだから、とりあえず記念に訪れてみよう、という軽いノリで行ったのだと思います。実際に、この前日にはルーヴル美術館に行きましたが、さほど感銘を受けることはなかったと記憶しています。

ところが。。。
やはり「本物」の持つ力は凄かったのでしょう。写真集をいろいろ見たことはあっても何にも感じるところはなかったMusignyBlancですが、その建物に入った瞬間からただならぬ気配を感じていました。。。そして、目の前を通り過ぎる絵、通り過ぎる絵が、いちいちこちらに何かを訴えてくるような気がする。。。ただ歩いているだけなのに、何故かドキドキする、という不思議な感覚に襲われました。

そうやって、しばらく歩いて行くと目の前に一枚の絵が現れます。大きさとしては、幅70cm、縦1mくらいですから中くらいのサイズだと思うのですが、迫力満点でした。。。。道に、馬車か車かなにかが走っているというような絵だったのですが、詳細は良く覚えていません。ですが、灰色の背景に赤かオレンジの原色系の色で乗り物がダイナミックに描いてある。。。。非常に惹き付けられる絵でした。

後からわかったのですが、その絵はヴラマンクという画家(彼は印象派というよりも野獣派・フォーヴィズムに分類されていますが)の絵だったのです。この絵を見たことによって、これ以降の自分の絵画の見方が変わった気がしています。絵の中にのめり込んで見る、というか、絵の中に、自分にとっての内的感動を見つける、ようになっていった気がします。。。

その印象派美術館の中でも、この絵の前を通過して以降からは、次々と色々な絵に感動している自分に気がつきました。。。もっとも印象的だったのは、モネの「日傘をさす女」でしたね。この絵は世界に数枚あるのですが、印象派美術館には、左および右を向いている二枚の絵が並んでおいてありました(今ではオルセー美術館に移されています。)この絵には、その迫力と、明るさとに圧倒されたのを覚えています。

結果的に、この後数年はモネにハマることになったのですが。。。。




『宇宙の中で矮小な存在の人間による業』である絵画に感動してしまうなんて、MusignyBlancはどうしちゃったんでしょうか?

この疑問というか矛盾について、自分の心の中でどう折り合いをつけていったか。。。。。

そこにも、『理屈』があるにはあったのです。屁理屈に過ぎませんでしたが。。。




それを書き出すとキリがありません。
まだまだワインに辿り着くには時間がかかりそうです。。。。
そのあたりはまた、いつか書かせて頂きます。。。
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by MusignyBlanc | 2009-06-09 01:21 | 自己紹介

最近飲んだワインの記録

さて、ここのところ飲んだワインについて記載します。

1 Puligny Montrachet 1er Cru Les Pucelles (Domaine Leflaive) 1997
これは、ピュリニーの大御所ルフレーヴのピュセルだから、相当な期待をもって飲んだ。以前、2003を飲んでたいそう感動したことがあったので、それよりもずっと熟成しているはずのこのワインは、さぞや美味しいだろう、と。。。。

確かに美味しいことは美味しかった。でも2003は、酸も香りも際立っていたが、こっちはよりおとなしい感じ。酸はもうあまり強くなくて、だけれども十分に熟成した旨味が出るにはまだ早い。。。うーん、飲む時期がやや中途半端だったか。。。ただ、その複雑性や背後にあるポテンシャルは十分に感じることができた。。。

2 Chateau Boyd-Cantenac 2002
メドック格付け三級です。
まだ2002だから若いかと思っていたら、意外なことにMusingyBlancでも十分に味わえるくらいの熟成を示していた。華やかで十分に美味しい。ボルドーもいいなあ。。。格付けシャトーの勉強をしているところだったので、経験としてもとても貴重だった。マルゴーなので、左岸にしてはなめらかな感じ。メルロがそれなりに入っているということなのか。

これを飲んでも感じたのだが、もしかしたら最近は少し自分の好みが変化しているのかもしれない。以前なら2002年のボルドーなんて固くて飲めないと思っていたはずなのに、最近ではなかなか美味しいと感じる。

また、白ワインに至っては、2004年とか2006年とかでも、その若々しさがかえって美味しいと感じる時がある。逆に白の古酒の場合、熟成による旨味が増してきても、失ってしまったフレッシュさを考えると、はてどちらが良かったのか、と思うこともある。。。

そうなのです。こと、白ワインに関しては、だんだん自分の好みが変化してきているかもしれない、と感じる今日このごろなんですよ。とはいっても、やはり先日飲んだ白ワインのような古酒の感動を味わってしまうと、やはり古酒や辞められない、と思うんですけどね。

3 HdV Syrah 2002
これは、DRCの共同所有者であるヴィレーヌ家とカリフォルニアのハイド家とのジョイントヴェンチャー。両家の頭文字を取ってHdVだそうです。

カリフォルニアのシラーというから、さぞかしアタックが強くて、古酒好きのMusingyBlancにとってはキツイかと予想していたんですが、飲んでみてびっくり。適度に熟成していて、シルキーな飲み口。香りも素晴らしく、バランスがとても良く取れている。アメリカ人じゃなくても、ヨーロパ人や日本人も喜ぶ味なんじゃないかなあ。。。あまりの美味しさに、カリフォルニアに対する一種の偏見を改めました。。。まあ、ここまで高級なワインとなると、新世界でも旧世界でも変わらないのかもしれないけど。

4 Beaune 1er Cru Clos des Ursules (Louis Jadot) 1985
これは、今から5年前くらいに飲んで、いたく感動したワインです。ルイ・ジャドのモノポールで、隠れた銘酒と言われています。比較的、地味な名前なのですが、これを飲んだ時、圧倒的なパワーと複雑な味わいにノックアウトされました。それ以来、このクロデジュルシュルを見つける度に、飲むようにしていたのですが・・・・

以来5年間、1985以外の様々なヴィンテージをかなり飲んできたのですが、どうもあの1985の時に受けたほどの感動を覚えなかったんですよね。1980年代の他のヴィンテージの場合には(1989のレポートはここ)、1985ほどに強くなくて、複雑さにも欠ける、逆に1990年代や2000年代では、まだまだパワフルすぎてタンニンがこなれていない、という感じ。それに、ポテンシャルとしても1985に感じたほどの衝撃を受けなかった。。。

ところが・・・。
最近、たまたまあるオークションサイトで、この1985が出ているのを見つけました。そして入札したところ運良く落札できたという訳です。。。

そこで、先日、5年ぶりに飲んでみました。。。。
程よく熟成が進んでいて、舌触りも滑らか。。。最初のうちは、意外なことにさほど香りは立っていませんでした。でも、飲んでみると、口中に香り成分と旨味成分がぶわっと広がっていきます。典型的な、ブルゴニューの古酒の味わい。素晴らしいです。5年前はもっと力強くてピークかそれ一歩手前、という感じでしたが、今回はピークをやや過ぎて、まだ枯れてはいないけれども、これからそちらに向かいそうなところにあるワインでした。まさに、MusignyBlancの一番好きなタイミング。。。このワインに関しては、5年前の味の記憶がしっかりと残っていましたから、5年でこのように変化するのか、という感慨のようなものもありましたね。。。

久々に、昔の恋人に出会ったら、熟成が進んでさらに魅力的な女性になっていた、というようなものでしょうか??(ちょっと比喩が下手かな・汗)

5 Meursault 1er Cru Les Perrieres (Maison Leroy) 1997
ルロワの白キャップのムルソー・ペリエールです。これは本当に素晴らしかった。。。Exceptionalと表現するに相応しいワインでした。黄金色のワイン。見事に熟成しているが、ハチミツの香りもして、濃厚な味わい。酸もまだ残っていて、枯れているというよりも、まだまだピークはこれから、という力強さ。。。本領を発揮するには、さらに5年くらい寝かせても良いのではないか、という印象。ネゴシアンものとはいえ、流石ルロワである。同じ1997年でも、上述のルフレーヴよりもパワフルで深い味わいであった。格としては、ルフレーヴのピュセルとネゴシアン・ルロワのペリエールでは同格だと思うんだけども。。。。(値段としてもほぼ同格)。ルフレーヴの方が早飲みということなのだろうか?。

同じラルー・ビーズ・ルロワ女史のドメーヌとしては、Domaine D’Auvenay(ドメーヌ・ドーヴネ)があるけれども、そのムルソー1級とかいうと、今回のネゴシアン・ルロワの倍以上の値段がする。。。でも味に、そんなに差があるのだろうか?。確かに、今まで何本か飲んだドーヴネの白は、圧倒的で別格の味わいではあったが。。。今回のも、相当に美味しかったからなあ。。。

6 Macon Verze (Domaine Leflaive) 2004
これはワインバーBで、ブラインドで試飲。もったりとした味わいから、コート・ドールよりは南だろうということで、何となくマコンと答えて正解。でもヴィンテージは2006と答えて不正解、でした。さすがに畑の力としては格別というわけではないのだけど、でもルフレーヴだけあって、きれいにまとめていた、という印象。。。

7 Volnay Champans (Marquis D’Angerville) 1997
これも同じバーでブラインドで提供された。。。コートドニュイであって、ボーヌではない、などと答えた時点で大外し。。。。やはり、上記のワインを当てたのがまぐれであったことを露呈してしまった。一緒に行った友人は、見事に当てていた。。。でも、グラスでこんな素晴らしいワインが出てくるとは、普通は考えないもんなあ。。

8 Jacques Selosse Contraste
セロスにしてはめずらしいBlanc de Noirs (ブラン・ド・ノワール)。恐らくは、Substance シュプスタンスよりも珍しいのではないだろうか。これは昨年じっくりと一本飲んで、その素晴らしさを堪能していたのだが、たまたまこの日、ワインバーEでグラス売りしていたので、注文してしまった。しかも、我々が注文してから抜栓したという、いわば開けたて。。。果たしてその味は・・・・、その濃厚な風味とコクのある味わいを楽しませて頂きました。。。再び飲めるとは思わなかった。。。

9 Gevrey Chambertin (Domaine Maume) 1988
これの2006は2月の授業で飲んでいたのですが、やはりモームと言えば熟成に耐える造り手というイメージがあるので、古酒を飲んでみたかったのです。実際に飲んでみたところ、まだまだ元気で、衰える気配がない、という印象でした。やはり長熟な造り手なんですね、きっと。

10 Amon-Ra Shiraz (Ben Glaetzer) 2005
大変パワフルで新世界(オーストラリア)のシラーの印象そのものでした。でも、どこか上品なところもあって、ポテンシャルは高そう。でもいかんせん、まだ若すぎたかなあ。。。

11 Bourgogne Pinot Noir (Domaine Hudellot-Baillet) 2007
今、人気沸騰のユドロ・バイエのACブルゴーニュです。この造り手のワインは売り切れ続出なのですが、運良く赤も白もACブルを買うことができました。柔らかくて、それでいて深みもあって、大変できの良い薄旨ワインという印象。3000-円弱で買えたことを考えると、とってもコスパが良いと言えると思います。

12 La Rioja Alta, S.A., Gran Reserva 904, Cosecha 1997
リオハというと、とにかく古酒、場合によっては50年以上熟成させた古酒、というイメージがあったのだけれども(相当に偏見に満ちていますが)、この1997は素晴らしかった。まだ若くて力強いのだけども、リオハ独特の枯れたような香りが漂っていて、しかも旨味はぎっしりと詰まっていた。今までブルゴーニュのピノばかり飲んでいたけれども、このリオハはそれと感性がかなり一致するところがあったと思う。。。これからは、リオハもいろいろ買ってみようかなぁ。。。それにしても、素晴らしいワインでした。
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by MusignyBlanc | 2009-06-04 23:09 | ワイン