MusignyBlancがつれづれなるままに書きなぐる備忘録


by MusignyBlanc
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MusignyBlancセレクションの無謀なワイン会^^

私が以前いた町では、とあるワイン好きのT先生が主催するブルゴーニュ・ワイン会にずっと参加させて頂いていました。以前、クロ・ド・ヴージョ特集を組んだのと同じ流れのワイン会です。これは、T先生が集められたワインコレクションから選ばれたワイン達を、食事と一緒に楽しませて頂く、という会費制のワイン会なのですが、先日はいつもと違って、私がワインを提供する役回りを仰せつかりました。

参加者は私を含めて全部で8名。私以外は、全て例外なくワインの達人です。皆さん、年齢は様々ですが、すべて私の良き友人であります。

T先生はありとあらゆるブルゴーニュワイン飲んでおられて、家には数百本のブルゴーニュの銘酒を集めておられます。この会のドンですね。

HBさんは、この町の女性で初めてシニアソムリエの資格を取られた方で、ありとあらゆるワインに詳しく、今はワインショップで働いています。

Sさんは、ワインショップを経営しておられますが、今から30年も前からずっとワインを飲んできておられる、達人の中でも最もワイン歴の長い女性です。

M女史は、このブログで以前も登場されましたが、某大手企業の秘書さんです。イギリスのソムリエの資格を持っておられます。

Aさんも、同じイギリスのソムリエの資格を持っておられます。私の通っているワインスクールのずっと前の先輩でもあります。このブログにも、以前登場しています。

Hさんは、ある素敵なレストランのソムリエ兼支配人です。MusignyBlancと同い年で、気の合う友人です。ボルドーマスターの異名を取るように、ボルドーが最も得意だそうですが、しかし私が見るところ、ブルゴーニュに対する造詣もあまりにも深いです。

TO先生も、ボルドーに詳しく、またボルドーをこよなく愛しているのですが、そのくせ、このブルゴーニュのワイン会にも良く参加されております。相当なボルドーコレクションを持っているという噂です。

こんな恐れ多い鉄人達を相手に、ワインを提供するのですから、無謀以外の何物でも無かったのですが、まあ不評だった場合にはそんな私に依頼されたT先生が悪い、と開き直ってやりました。

今回は、参加人数と本数の関係で、シャンパンは無し。
そして、白はPuligny-Montrachet (ピュリニー・モンラッシェ)村、赤はVosne-Romanee(ヴォーヌ・ロマネ)村またはすぐ隣村のEchezeaux (エシェゾー)、の古酒、とテーマを絞りました。もともと、MusignyBlancはブルゴーニュの古酒が好きですから、そういうのを集めていたということもあります。

ワインリストは以下の8本。

白ワイン
1 Puligny Montrachet Clos de la Mouchere (Jean Boillot) 1990
2 Puligny Montrachet Les Perrieres (Etienne Sauzet) 1990
3 Batard Montrachet (Louis Jadot) 1982

赤ワイン
4 Echezeaux (Faiveley) 1992 ブラインド
5 Vosne-Romanee Les Beaumonts (Emmanuel Rouget) 1993
6 Echezeaux (Jayer-Gilles) 1992
7 Echezeaux (Daniel Bocquenet) 1991
8 La Romanee (Bouchard) 1968

今回のようにワイン提供役になると、皆さんの反応が気になって、ワインをじっくりと味わうという訳にはいきませんでした(苦笑)。とはいえ、もちろんそれなりにちゃんと堪能しましたよ^^。

1 Puligny Montrachet Clos de la Mouchere (Jean Boillot) 1990

これは、T先生が数年前に飲んだ時にとても美味しかったからまた飲みたい、と強く希望されたので、提供しました。ですが、残念ながら軽いブショネ。。。とはいえ、本当に軽かったので味わいにさほど影響する程ではなかったのですがね。私は最初は気づかなかったのですが、途中で気がついて、もしかしてブショネ?、と皆さんに聞いたら、当然のごとく皆さん気がついておられて、でも私に気を遣ってあえてそれには言及しなかったようです。でも、なかなか好評でしたよ。

 少し濃いめのつやのある黄金色。軽いブショネはあるが、洋梨の香り。意外と酸はしっかりしていて、旨味が広がる。酵母っぽい香りと味もかすかにした。

2 Puligny Montrachet Les Perrieres (Etienne Sauzet) 1990

これは、かなりダメージをうけていた。おそらく輸送やどこかの時点で、熱が入ってしまったのだろう。ソゼのピュリニーは、この年代のは恐らくは10本以上飲んだことがあるけれども、もっと酸がしっかりしていたからである。ただし、古酒好きのMusignyBlancとしては、この不自然に熟成した感じの味が、実はストライクゾーン。私以外の全員はこのダメージを受けたワインに若干辟易していたが、私としては本当に美味しかった。さすが、ダメージを受けてもソゼのワインはしっかりと旨味があるのである。MusignyBlanc一人が感動していた。。。

オレンジかかった琥珀色。酸は強くない。オレンジの皮のような味と香り。丁度料理にオレンジの皮が使われていたので、偶然だが良くあっていたように思う。

3 Batard Montrachet (Louis Jadot) 1982

これは一番古いんだけれども、2と違って、本当に健全に熟成していた。1がブショネ、2がダメージだから、この日初めての健全なワインと言える(苦笑)。皆さん、これが一番評価が高かった。かなり喜んでもらえたのではないかなあ??

こげた黄金色。粘度高い。アタックが強くてどっしりしている。口の中で、膨らみ広がる。酸が弱いかなと思ったら、口に含んでしばらくすると、実はしっかりと残っていることがわかった。

4 Echezeaux (Faiveley) 1992

これはブラインドで提供した。
さすがに、地域、ヴィンテージ、造り手など全てを当てた人ないなかったが、それぞれのジャンルで必ず誰かは当てていた。

かなり状態が良く、なかなか力強かったので、2000年代と間違う人もいたくらい。旨味たっぷりでした。

5 Vosne-Romanee Les Beaumonts (Emmanuel Rouget) 1993

このワインは、私が神のようにあがめているワインの達人(このワイン会には出席していませんが、やはりソムリエの資格を持っている料理人さんです)から、「まだ早いから出さない方が良い」とアドバイスされていたワインです。その達人は、私に影響を与えた無類のブルゴーニュの古酒好きであります。ただし、早飲みが好きなT先生の希望もあって、この日に提供する事となりました。

健全な赤紫。フチはレンガ色だが中心部はガーネット色。まだタンニンが強く、酸もしっかりしていて、MusignyBlanc的には「やはり早かった」。あと10年は置いておきたかった。とはいうものの、私以外の皆さんは、「確かにまだまだ熟成に耐えるけれども、今が飲み頃。とても美味しい」とのこと。

6 Echezeaux (Jayer-Gilles) 1992

T先生がおっしゃるには、この日に最も期待していたワインは、このジャイエ・ジルのエシェゾーであったそうです。これは、色も濃くて黒紫。まだまだ元気で、煮詰めたジャム、スパイシーな香りと味わい。パワフルで、開けるのが早過ぎたかもしれませんが、かなり評判が良かったです。

7 Echezeaux (Daniel Bocquenet) 1991

今回のワインリストはヴィンテージを若い方から並べたのですが、一部のメンバーから、ジャイエ・ジルの後にダニエル・ボクネを持ってきたら、ボクネがかわいそう、という意見が出ていました。ですが、実際に飲んでみると、確かにジャイエ・ジルのようなアタックの強さはありませんが、エレガントで、丸みもあって、風味旨味もある。スケールは大きくないかもしれませんが、意外と好評でした。

8 La Romanee (Bouchard) 1968

さて、この40年前のワインがちゃんと生きているだろうか?
少し心配していたのだが、以前飲んだ1972のラ・ロマネもとても美味しかったので、期待していた。
コルクを抜いてみると、そこでSさんが・・・・

「このコルクには印字がまだ縦に書いていない。これは、このブシャールの最近の印字とは違うから、リコルクされていないということを意味しています。40年も経つのに、このコルクはかなりしっかりしているし、このワインの状態も素晴らしい」とおっしゃいました。なるほど、昔から飲んでおられるSさんの、流石な意見。。。。

確かに、レンガ色ではあるけれども、力強さのある色。味もなかなかしっかりしていて、でもきれいに熟成しているので、シルキーな感じ。古酒好きのMusignyBlancでなくとも、皆さん喜んで下さったようです。

というわけで、とりあえず大任を終えて(無事に終えたかどうかは置いておいて^^;)、ほっとしているMusignyBlancでした。

でも、こんな達人達にワインを提供するなんて無謀でしたけれども、とても楽しかったですよ^^。
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by MusignyBlanc | 2008-11-30 02:50 | ワイン