MusignyBlancがつれづれなるままに書きなぐる備忘録


by MusignyBlanc
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ある週末  曇りのち快晴

MusignyBlancは今年、新しい町に移ってきました。
それに伴って、今まで沢山いたワイン仲間と離れてしまったので、新たな仲間を見つけようしています。とある方の紹介で、先日の週末に、あるワイン会に参加して参りました。

そのワイン会に私が参加するのはは、今回が二回目。
前回は、6人で主催者の方とは遠く離れた席だったのですが、今回は3人の出席者だったので、真向かい。。。。
この主催者の方は、一年に10数回もヨーロッパに渡り、ワイナリー巡りとオペラ鑑賞を楽しんでこられるという、相当な趣味人です。ワインも、私なんてもんじゃなくて、超オールドヴィンテージファンです。50年以上昔のワインを沢山持っておられるようです。

MusignyBlancもオールド・ヴィンテージ(古いワイン)が大好きで、他の方が、「既にこのワインはピークを過ぎている」というようなワインがドハマリ、だったりします。

レストランは有名なシェフがやっている、それなりに有名なところらしいです。(私は、あまり詳しくはないのですが、主催者によると、です。)

今回の目玉は二本。

一本目は
1964 Batard-Montrachet(Doudet-Naudin)

黄金色〜オレンジ色。はちみつの香り、軽やかだけれども、複雑な香り。
酸はもうあまり強くないけれども、旨味がまだあって、広がりもありました。
お、これはなかなか良いぞ。。。。

とそこで、残念な出来事が。。。
あれ、よく見ると水面に何かが浮いている。。。
なんか、羽虫のようなものが。だいたい1センチ弱で無視するには大きすぎる。
お店のソムリエに言って、虫を除いて飲み続けます。やはり捨てるには勿体ないから。。。
でも、なんかちょっと気持ち悪いですね。味には関係なかったですけれども。

また、ソムリエの対応には少し疑問が残りました。
そこは、それなりにステータスのある(つもりの)お店のようでしたし、それなりの値段もします。地下一階にあるので、虫が入ってきやすいという訳でもない。
もちろん、全ての虫を閉め出すなんてことはできませんが、そこはやはり一言「申し訳ございませんでした」くらいは欲しかった。
でもそのソムリエさんは、その件については終始無言。。。。。
別にお店のせいだとは思わないけどさ。。。。一言あれば、こっちも気持ちよく、まあ仕方ないか、と思えるのにね。。。。

このワインはまさにMusignyBlancの好みだったのですが、虫が入ってからは、やはり味わう気がちょっと失せてしまいました。どうせなら、全部捨てて、新たに入れてもらった方が良かったか。。。。(勿体ないけれども。)

二本目は
1969 Beaune Boucherottes(Bernard Delagrange)

残念ながら、これは少しブショネでした。まあ、誰が悪い訳でもなく、こればっかりは仕方ありません。(もちろん、折角用意してくださった主催者の方には、指摘なんてしませんでしたよ。)
それに、30分もすれば、あまり気にならなくなるくらいでした。

レンガ色、透明感が高く、熟成しているはずなのに、変にタンニンというか渋みが残っている。ちょっとバランスが取れていないかもしれない。でも、もちろんそれなりに美味しかったです。

参加したのは、主催者と私の他には、一人の女性。
今回は、主催者に向き合うかたちで、我々二人が座っていたのですが、結局その主催者のお話をずっと3,4時間くらいお聞きする、という感じでした。
主催者の方は、気の良い人なのですが、とにかくご自身のことをずっと語られる。私たちが何か話そうとしても、それを遮って、またご自身のことを語られる。内容は、ほとんどヨーロッパ旅行のお話でした。なので、ほとんど会話にはならない。独演会でした。。。。

MusignyBlancは、たいがいの方とはうまく会話できるつもりでいたのですが、ちょっと苦手なタイプでしたね。とはいえ、滅多に飲めないようなワインを準備して、私たちに飲む機会を下さる訳ですから、もちろん感謝しております。
でも、最近、参加者が集まらずに彼のワイン会が流れている、というのは、ちょっとわかる気もしました。

逆に言えば、ワイン会を定期的に長い間続けるっていうのも、大変なんだな、とMusingyBlancが昨年まで住んでいた町で、いつも参加させて頂いていたワイン会の主催者(毎度お世話になっていました)のことを思わず尊敬してしまいました。

時計を見るともう午後11時。。。。
MusignyBlancもずっと続く独演会にさすがに疲れてきたので、「そろそろおいとまします」ということで、退出。。。。。

なんか、モヤモヤが残ります。
という訳で、いつものワインバーに移動。タクシーでわずか5分の距離でした。実は、そこでは今日、特別なワインが開けられることがわかっていたのです。

それは・・・・・

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1975 La Tache (ラ・ターシュ)

と、とんでもないワインがグラス売りされてたんです。。。。。
メールで連絡は頂いていたので、この日にこれが開くとことは知っていたのですが。。

色はレンガ色、でも薄くガーネットも入っています。粘度は意外と高い。
きれいに熟成して、ちょうどピークでしょうか。オフヴィンテージらしいのですが、それを感じさせません。「DRCにオフヴィンなし」といいますが、その通りでした。
まだ、酸もしっかりと残ってましたし、数十種類の味わいが複雑に重なっている。
とてもバランスが良かったです。

なんて、適当に文字を並べて感想を書いたりしていますが、これじゃあ実態は伝わらないな。。。まだ、表現力がないから。。
要するに、鼻をグラスの中に入れて、ず〜と3分くらいはそのまま。なんか、幽玄というか桃源郷というか、現実離れした世界をたゆたっている、恍惚感、という有様でした。久しぶりに、内的なディープな世界に浸ることのできるワインでした。一人で飲んでいたということもあったのでしょうが。

そこでは、それ一杯だけ頂いて(つまみもなし)、30分くらいの滞在で、帰路につきました。

実は、MusignyBlancと入れ替わりで、私の古い友人がそのバーを訪れて、やはりLa Tacheを飲んで行きました。彼は、私が昨年までいた町に住んでいるのですが、新幹線の終電に飛び乗って、12時くらいにお店に着いたそうです。

彼は言葉の魔術師です。あのワインをどのように表現したのか。。一緒に飲んでみたかったですね。

最後は気分良く、家に帰ることができました。
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by MusignyBlanc | 2008-11-02 02:33 | ワイン