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MusignyBlancがつれづれなるままに書きなぐる備忘録


by MusignyBlanc
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ワインの価格をきっかけに考えてみる

いまだに、株価の下落に歯止めがかかりません。
それと、円高もどんどん進んでいます。

円高は輸出産業には打撃でしょうが、実は、MusignyBlancにとっては、必ずしも困ったことではありません。なぜなら、ユーロ安になれば、ワインが安く買えるから、です^^/

ここ数年来のユーロ高もあって、このところワインの価格は上昇の一途を辿っていました。
また、中国やロシア、中東のお金持ちがワインに目覚めて、軒並み市場で買い占めていたために、価格が高騰したということもあります。
数年前には、ちょっと頑張れば買えた銘釀ワインが、今では高値(高嶺?)の花になってしまって、とても手が出せません。
歯がゆい想いをしているワイン愛好家は、MusignyBlancだけではないと思います。

そういう訳で、このサブプライムショックと円高によって、ワイン価格が今後かなり下がるのではないか、と期待しています。

と、それはさておき、自分を取り巻く世界経済が破綻してしまったら、他人事のようなことは言っていられませんよね。MusignyBlancも、税金から給料をもらっているので、民間企業の方々に比べると影響は間接的かもしれませんが、それにしても国自体がおかしくなってしまうかもしれないからなあ。。。
一体全体、この世の中はどうなっちゃうんでしょうか?

多分に、心理学的な部分もあるんでしょうね。
「景気が悪い」とか「これからどんどん景気が悪くなる」
と言われれば、みんな少しでもお金を使わないでおこう、いざというときのために、
となって、消費は減退してしまいます。
また、企業でも、設備投資を控えたり、在庫を減らすようにしたりと、するでしょう。

これって、個々の家計や企業では、「正義」なんですけれど、全ての人と企業が同時にこういう行動に走ると、一気に消費や投資が減退して、経済が失速してしまう。そうすると、ますます景気が落ち込んで、心理が冷え込んで、さらに需要(消費や投資)が減退する、という悪循環に陥ります。いわゆる、マクロ経済学における「合成の誤謬」ってやつですね。
今は金融危機が表面化していますが、いずれはこのような理由で、実体経済もかなり落ち込むんじゃあないでしょうか。

そうすると、古典的な考え方をすれば、有効需要を喚起できるのは、財政出動のみ、ということになりますから、いわゆる「景気対策」ということになるんでしょう。(もちろん、金利を下げて需要を喚起するということも対策としてはありますが、すでに世界の金利は低水準ですから、あまり余地は大きくないと思います。)

たとえそうだとしても、たかだか1兆8000億円くらいの景気対策では不十分だし、政府は追加の経済対策も考えているようではあるけれども、これって日本だけでなくて世界で大々的にやらないと効果がないのではないでしょうか。
それに、サブプライム問題のそもそもの根っこは、アメリカの住宅価格の下落にあるのだから、それが何とかならないと、根本的な解決にはならないとも思えます。
さらに言えば、グローバルなヒトもモノも資本も自由に行き来する21世紀になってからは、古典的なケインズ的発想が通用しにくくなっているんじゃあないか、というように感じるようになりました。

まあ、世界を一つの国、としてとらえた場合には、、、、まだ通用するのかなあ。。

そうですね、世界の主要国が協調して同じ方向への対策を打つ、
というようにすれば、直接的な影響があるかどうかはまだ疑問はありますが、
すくなくとも市場に対する強いメッセージにはなるんじゃあないでしょうか。

ま、悪いことばっかりじゃあ悲しいから、
せめてワインは安くなってほしい、
という気持ちです。
(これって、オチになってませんよね・苦笑)
by MusignyBlanc | 2008-10-09 16:06 | 時事問題