MusignyBlancがつれづれなるままに書きなぐる備忘録


by MusignyBlanc
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とあるワイン会における心象風景 その4 第三ラウンド (白 ブラインド by MusignyBlanc)

フッフッフ。
そこで、私の提供する本日の主役、ブラインドの白ワインの出番である。
やはり、ブラインドとして名を明かさないで飲んで頂くということは、それなりの自信作で、サプライズでもある訳です。
第一、第二ラウンドをL氏に取られたので、ここで一気に挽回、あわよくば逆転を目指しました。

私の用意したブラインドワインは
Corton Charlemagne (Leroy) 1993
コルトン・シャルルマーニュ (ルロワ)
でした。

このCorton Charlemagne というのは、フランスのブルゴーニュ地方アロース=コルトン村の特級畑の白ワインです。ここと、ムルソー村、そしてピュリニーモンラッシェ村を3大白ワイン産地という人もいます。まあ、相当に良い畑なのです。

しかし、ここで問題にして欲しかったのが造り手。
ルロワです。
ここは、ブルゴーニュでも最も有名かつ優れた舌を持つと言われるラルー・ビーズ・ルロワ女史が経営する造り手です。この女性はかつてはロマネコンティ社の共同経営者でもありました。
自分自身で、ワイン造りの会社を立ち上げていて、例えばLeroy(ルロワ)とかd’Auvenay(ドーヴネ)などがそれです。

実は、同じLeroyでもドメーヌ(domaine)ものとネゴシアン(negociant)ものがあります。自分の会社の畑で採れたぶどうを使っているか、他から買い付けいているかの差なのですが、Corton Charlemagneには両方あって、ネゴシアンものよりもドメーヌものの方が、やや値段が高いです。

まあ、今回はネゴシアンものではあったのですが、それにしてもやはりルロワなのだから、参加者に喜んで頂けるのではないか、女性陣から黄色い賞賛の声を期待して(笑)、満を持して提供しました。
L氏からウットリ視線を取り返さなければ・・・。

ただ、若干の不安材料が。
ヴィンテージは1993と、古すぎはしないのですが、しかしそのワインをビンの外から眺めると、かなり茶褐色になっている。熟成がかなり進んでいるようなのです。

こういったばあい、きれいに素直に熟成が進んでいると、信じられないほど美味しい、バランスのとれた極上の味わいになります。しかし、様々な原因によって劣化が進んでいるような場合には、バランスに欠けた、飲むのもつらいような味わいになってしまいます。

MusignyBlancは、古酒がとりわけ好きで、多少熟成が進みすぎて味わいのピークを過ぎ去っていたとしても、そういういわゆる「枯れた」味が大好きですので、問題ありません。ですが、ワインにどこかで熱が入っていたり(輸送段階などです)、(あるいはビンによって外れがあるのかもしれませんが)、品質が劣化してしまっている場合には、味がヒネてしまっていたり、ブランデー化したり(多少なら私はOKですが)して、マズくなってしまいます。

L氏とM女史の好みは似ていて、若くてイキの良いワインが好き、ですから、やはりワインが劣化していては、勝負になりません。M女史のウットリ視線は取り返せないですよね(笑)。

さて、私がコルクを開けようとすると、1993にしては、相当に黒く傷んでいます。とはいえ、コルクが古そうに見えても、中身は全く問題ないことも多いですから、
と信じるような気持ちでワインを開けました。

まずは、皆さんにサーブする前に、私が少しだけテイスティング。

「Orz………….!!!」

完全な劣化ワインです。
言い訳できない(涙目)。。。。
折角の、N女史のワイン会復帰パーティーだったのに、台無しにしてしまった。。。。。
香りを一度嗅ぐだけで、すぐにいやな臭いがツンと鼻を突いてきます。
そして飲んでみても、ブランデー香だけなら良いのですが、酵母が発酵しすぎて変な臭いを沢山出しているみたいな感じの、嫌な味と香りです。
古酒好きの私ですから、「この中にも微かな旨味もある」と強がることもできますが、やはりキビシイ。。。。

とはいえ、皆さんにも少しずつ配らざるを得ません。

とりあえず、「スミマセン」と謝りながら注いでいきます。

皆さん、香りを嗅いで、

「・・・・・・・」

しばらく、無言です。
あまりのワインの状態に、私のことを気の毒と思ってくださったんでしょう、かける言葉もない、という状態です。

しばらくして、N女史が
「あ、飲んでみると、意外と美味しいですよ。」

と優しいお言葉。
今日は彼女のためのお祝いの会でもあり、彼女らしい思いやりのある発言です。

そこで、私ももう一度、一口飲んでみました。
まあ、確かに飲めないことはない。変な味わいの奥に、本来の実力であるはずのそのワインの偉大さの片鱗は感じられる気はしました。
それにしても、orz…….
やはり、あまりにヒドい。

そこで、憧れのM女史。
哀れむような美しい瞳をこちらに向けて、複雑な表情で
「うん、そうそう、意外とイケるかも。。。。」

彼女もひたすら優しいです。。
その時、私の目尻にうっすらと輝くものがあったことに気づいた人は、その場にはいなかったでしょう。

そして、L氏。
「う〜ん、やっぱりこれはちょっと。。。。」

まったくその通りです。
反論の余地もありません。
私はフラフラで、ダウン寸前でした。
しかし・・・・・・
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by MusignyBlanc | 2008-09-24 19:23 | ワイン