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MusignyBlancがつれづれなるままに書きなぐる備忘録


by MusignyBlanc
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朋あり、遠方よりきたる  (有朋自遠方來)

先日、昨年まで私が助教として働いていた土地の友人から、メールが。。。

「明後日の夜、出張でそちらに行くので、夜一緒にワインを飲みましょう。夜11時半くらいからスタートということで。」

彼とはもう、5、6年のワイン仲間であり、とっても気の合う友人です。
私なんかよりもずっと、ワインに対する造詣も深く、しかしながらその控えめな性格から、決してそれを自慢したりはしません。いろいろな批評家の意見に惑わされずに、彼自身の理想のワインというのが(恐らくは)あって、独自の価値観からワインを評価しています。

いつ彼のワインに対する意見を聞いても、目から鱗、という感じで、新しい切り口を提示してくれます。そもそも彼は、ある大学の文学の先生ですから、いわば「言葉の魔術師」。

普通は、味や香り、といった、言語化するのが非常に難しい、感覚的な部分が、彼の魔術にかかると見事に言語化されていきます。それがまた、MusignyBlancが飲んでみてそこはかとなく感じていた(でも言葉にならないでいた)感覚を、見事に表現しているのです。
いや〜、やはりその道のプロは凄い。

そんな彼が、たとえ私が遠隔地へと引っ越してしまっても、こうやって「一緒に飲もう」と言って来てくれた。本当にありがたい。

まさに
「朋あり、遠方より来る 、亦楽しからずや 」
です。

我々が行ったのは、午前4時までやっている、ちょっとした穴場のワインバーなのですが、グラスで普通ではなかなか飲めないワインを開けてくださいます。それも、かなりリーズナブルに。

その時飲んだワインの一部を記録として残しておきましょう。

白ワイン  Meursault Perrieres 1989 (Pierre Morey)
赤ワイン Chambolle-Musigny Les Feusselottes (年を忘れちゃいました) (Christian Confuron)
赤ワイン Richebourg 2004 (Meo-Camuzet)
流石に、最後の赤は美味しかったです。まだ若いのに、味わい深かったというか。。。

ワインの記録の良いところは、この記録を後で振り返ると、

その時のワインの味もさることながら、
その時、一緒に飲んだメンバーのこと、
どんな楽しい会話が交わされたか、
その場所はどんなところで、どの季節に、どういうテーマで集まったのか、
など、いろいろなことが、頭の中によみがえってくることです。

こういう、「生きた」記憶が、沢山あることによって、自分の人生が豊かに彩られていく気がします。すべては、友人達のおかげですね。

その日は午後11時半スタート、
翌日はお互いに出張があったので、午前2時でお開きとなりました。

お互い、そんなに口数を多く会話をする訳ではないかもしれないけれども、落ち着くんですよね。気の許せる相手とワインをはさんで一緒にいると。

これがあるから、ワインは止められない。。。。。。
(今日も飲みながら書いているので、ストーリーが飛び飛びですが、ご容赦を。)
by MusignyBlanc | 2008-09-21 23:51 | ワイン