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MusignyBlancがつれづれなるままに書きなぐる備忘録


by MusignyBlanc
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計画停電回避から安全保障まで

最近の報道では、どうやらこれから先の計画停電は回避される、とのことでした。

夏場の電力需要の厳しい期間にはどうしても計画停電が必要 になる、と東電は言い続けていましたが、安易に計画停電を行えば、信じられないくらいの経済、そして社会へのダメージがあります。企業活動も抑 制されます。飲食店、商店も影響が大きいですし、病院なども、手術ができない、人工呼吸器が止まる、などの問題が出てきます。大手企業では、自家発電機などで 対応できるかもしれませんが、それにしたって燃料不足や機械の故障だってありうる訳ですから。

MusignyBlancの研究機関でも、計画停電が実行されてしまうと、とんでもない実害を被るところでした。実は、すでにかなりの実害を被ってはいます。目に見えるところだけで、2億円分くらい。。。。


まあ、何はともあれ、今後の、特に夏場の計画停電が回避されたのは良かった。

しかし、東電の計画停電を承認した政府は、経済、社会にとんでもない悪影響が及ぶということまで、思い至らなかったんですかね。そして、電力需要のピークを下げるための、それ以外の方法を思いつかなかったんでしょうか?。


言うまでもないことですが、政府の最も重要な役割は、国民の生命、財産、生活を守ることです。言葉を変えて言えば、安全保障、危機管理が第一です。これが最も優先順位の高い仕事のはずです。
でも、私たち国民は、このことをしばらく忘れていたのかもしれません。

選挙の度に、「クリーンな政治を目指します」「お金のかからない政治を目指します」「オープンな政治を目指します」と連呼する政治家の多くは、日本という国の安全保障についてはほとんど語っていません。イデオロギーの問題もあるでしょうが、むしろ恐らく大部分は、勉強不足で、安全保障に ついては全く考えてこなかったのでしょう。

政治家だけを批判するのもフェアじゃないでしょう。我々国民の側も、安全保障について真面目に考えてきませんでしたから、そのテーマでは政治家を選ばなかった。我々のそういう意識が、政治家をどんどん小粒にしていったのかもしれません。


管首相は、今年の年頭のあいさつの初めに「政治と金の問題に決着をつける」と述べました。

確かにそれもやるべきテーマかもしれませんが、年頭のあいさつとして、一番最初に話すべきテーマでしょうか?。日本という国家が今どのような状況にあると認識しているのか、将来どのような国にして行きたいのか、そのために今後どのような政策を遂行していくのか、という大きなヴィジョンを提示すべきだったと思います。

今回の未曾有の大災害に際して、危機管理、安全保障の観点からは、政府は全く機能していません。地震、津波は天災ですが、原発問題は人災という様相が強くなってきております。こういう時こそ、首相は強いリーダーシップを発揮しなくてはなりません。国民に対して「父性」を見せることによって、国民を安心させなくてはならないでしょう。もちろんそこには、自分のことよりも国民のことを考える父としての「無私」の姿が無ければなりません。

それなのに、管首相からは、自己保身の姿しか見えてこない。。。。彼が国民のことを考えているようにはとても見えない。


こういう政治家を総理大臣にしてしまったのは、間違いなく我々国民の責任です。この国はこの先どこに向かって行くのか。。。
前回の総選挙で民主党に投票してしまった国民の一人として、大きく反省する今日この頃です。
by MusignyBlanc | 2011-04-10 20:50 | 時事問題