MusignyBlancがつれづれなるままに書きなぐる備忘録


by MusignyBlanc
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和を以て尊しと為さない!?

WCが連日盛り上がっています。

1997年のフランスWCアジア予選からは、日本代表サポーターを自任して、かなり熱心に応援してきたMusignyBlancでしたが、最近の日本代表に少し失望していたこともあって、ここ2年ほどは情熱を失いつつありました。しかし、WC本番で熱きサムライブルー達が、魂のこもった戦いぶりを見せてくれているので、またフツフツと昔の情熱が復活してきました。


今の日本代表を牽引しているのは、間違いなく本田圭介です。

日本の社会は、聖徳太子の十七条の憲法に「和を以て尊しと為す」とあるように、何よりも協調性を大切にしてきました。代表チームで言えば、皆で仲良くすることが大切だ、一人だけ目立たないようにする、年長者や今までの功労者に対してはあまり異議を唱えない、ということでしょうか。

しかし、最近の日本代表は行き詰まっていました。行き詰まってはいたけれども、今までの経緯もあって、なかなか物事を大きく変えるのが難しかった。そして、「日本的」なメンタリティではなく、世界標準の、「戦う」メンタリティを持った異分子の存在が必要とされていたのでした。

そこに颯爽と現れたのが、本田圭介です。彼は、海外で戦う中で深めた「自分自身」の価値観に対する自信から、「皆に耳が痛い話」や「あえて秩序を乱すような発言」をわざとすることによって、日本代表へ刺激を与えています。そして、自分自身にもプレッシャーをかけて、自分で責任を負おうと覚悟している。逃げようとしていません。

日本の、和を以て尊しと為す、という協調性主義は、見方を変えれば、「自分では責任を取りたくない」という消極主義にもつながります。それが、ゴール前でシュートを打てる場面で、横へとパスをしてしまうという、今までの日本人プレーヤーの振る舞いにも影響していたのでしょう。

本田圭介には、かつての中田英寿の姿をかぶらせる人もいるでしょう。中田は、サッカー選手としても偉大でしたが、ものの見方、考え方がとても視野が広く、深かったと思います。日本国内でどのような報道がなされようとも、自分の信念に絶対の自信を持っていた。そして、彼のものの見方は、ドメスティックなものとは相容れない、世界標準でした。

WCでは3連敗しましたが1998年の日本代表、および決勝トーナメントへ進んだ2002年の日本代表は、間違いなく中田という異分子を抱え込むことによって、代表がより高いところへと進化しました。

本田圭介は、まだインテリジェンスとしてもプレーヤーとしても中田の域には遠く及びませんが、しかし、あのメンタリティは評価されていい。これからの日本社会に、必要とされる人材の見本のような存在です。

異分子という意味では、帰化した選手も刺激になりえます。ラモスという一言居士を抱えて今までひ弱だった日本代表が突然強くなった時期もありました。インパクトは中田や本田ほどには大きくはありませんでしたが、トゥーリオが代表へと加わることで、最近の日本代表にも戦うということの大切さを教えられた気がします。彼らは、日本の「和を以て尊しと為す」という文化背景で育っている訳ではありませんから、当然、異なる価値観を導入してくれるのです。(ロペスは、かなり日本的なメンタリティを持っていましたから、刺激という意味ではあまり大きな存在ではありませんでしたが。)

もちろん、団体競技ですからチームワークは大切です。しかし、予定調和的な、内向的な仲良しグループのチームワークでは逆効果で、やはり和をあえて乱す存在が貴重だということですね。

そういう意味で、

「和を以て尊しと為さない」

ということの重要性を再認識しました。



さて、振り返って自分の働いている研究機関の運営状況をみると。。。。。


う〜ん、問題がいくつか山積しています。そして、皆がその問題を認識しているのに、「事を荒立てたくない」から、みんな黙っています。ただ、その問題を放置しておくと、どんどんと大きくなってきて、いずれは時限爆弾のように爆発してしまいそうです。

というわけで、誰かが「和を乱す」役割を果たさないといけないようです。

日本の片田舎で日本的価値観にどっぷりと漬かって育ったMusignyBlancには荷が重いですが、でも「和を以て尊しと為さない」主義で、やるときはやらなきゃな、と覚悟を決めています。損な役回りですけどね。
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by MusignyBlanc | 2010-06-20 22:02 | 自己紹介